2025-01-01から1年間の記事一覧
『久遠の絆』(フォグ、PS、1998年) 発売元:フォグ初出:1998年 山田風太郎、荒俣宏、夢枕獏、菊地秀行らの活躍によって小説では人気ジャンルとして定着していた「伝奇」だが、これが本格的に採り入れられ勃興したのも90年代後半におけるノベルゲーム史の…
【前回の記事】ガラケー向けノベルゲーム制作ツール解説書『Novel-Pressでつくるモバイルノベルゲーム』無料公開 ガラケー(フィーチャーフォン)時代が終焉を迎え、本格的にスマートフォン時代に移り変わったのが2012年~2013年頃*1。スマホアプリ市場も急…
『ひとかた』(お竜、PC、2001年)※画像は2003年のMP3版 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 2000年代初期を代表するループ系フリー伝奇ノベル。 シナリオだけでなく楽曲も非常に良質なことで知られている。 全ジャン…
『蝶葬』(蘆屋、PC、2007年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 ボーズ・ラブ――このワードに当時大きな衝撃を受けた。 しかしこの発想一本の勝利ではなく、細やかに作られた佳作なのだ。 過去、日本国において男色…
『御神楽少女探偵団』(ヒューマン、PS、1998年) 発売元:ヒューマン初出:1998年 『クロックタワー』でホラーアドベンチャーゲーム界に名を刻んだヒューマン。開発の中心となった河野一二三氏は、推理アドベンチャーゲームにおいてもユニークな良作を世に…
『グッバイトゥユー』(沢山ソフトウェア、PC、2004年) 本記事は2013年10月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 私が今でも完成を待っているフリーノベルゲームの筆頭。 とにかく本当に面白いので、未プレイの方はぜひ試していただきた…
『天雨月都』(project天月、PC、2003年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 残念ながら完結しなかった中にも、優れた作品はある。 それを伝えることも、フリーゲーム文化において大事だと思う次第だ。 フリーゲー…
『TRUE REMEMBRANCE』(里見しば、PC、2003年)※画像は2006年の『TRUE REMEMBRANCE-remake-』 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 商業化も果たしたフリーノベルゲームの名作。 心温まるファンタジーを求める人に推奨…
『忘れものと落とし物』(LANGuex、PC、2005年) 本記事は2013年10月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 当時まだ珍しかった、プロのクリエイターによるフリーノベルゲームだが、ゲームならではの仕掛けが見どころだった。 『忘れもの…
選択肢が一切ないノベルゲームについて、以前にこのような記事を書いた。 選択肢なしノベルゲームの歴史概観――『たねつみの歌』序論として 本稿では選択肢なしノベルゲームを世に出す理由について、もう少し考えてみたい。 ①小説でいい? 選択肢なしノベルゲ…
『氷雨』(チームゴルボンズ 村田、PC、2001年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 フリーのミステリーノベルゲームの中では有名作。 かまいたちテイストの推理作品をプレイしたいなら第一候補だ。 かまいたちの夜…
『ハーバーランドでつかまえて』(JAM project、PC、2000年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 フリーの恋愛ノベルゲームの古典的名作として知られる本作。 関西出身者であれば、さらに胸に迫る作品ではないかと思…
『遠来』(Team NagiKaze、PC、2002年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 2002年当時としては驚くほどの総合度の高さ。 特にAIガールMIKANのキュートさは今も色褪せない。 2000年代、背景素材のやりくりに苦労する…
『ダブルキャスト』(ソニー・コンピュータエンタテインメント、PS、1998年) 発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント初出:1998年 『NOëL NOT DiGITAL』で触れたように、1990年代後半には高品質アニメーションで楽しませるアドベンチャーゲームが…
『美少女花札紀行 みちのく秘湯恋物語』(フォグ、PS、1997年)※画像は改編版の『みちのく秘湯恋物語 kai』(PS、1999年) 発売元:フォグ初出:1997年 フォグは1990年代後半から2000年代にかけて、いくつもの良作を送り出したノベルゲームメーカーだった。…
『クロス探偵物語 〜もつれた7つのラビリンス〜*1』(デジタル・トウキョー / プランプラン、SS、1998年) 発売元:デジタル・トウキョー / プランプラン、ワークジャム初出:1998年 シャーロック・ホームズを引き合いに出すまでもなく、魅力ある探偵はミス…
『サウンドノベル 街 -machi-』*1(チュンソフト、SS、1998年) 発売元:チュンソフト初出:1998年 群像劇というジャンルがある。個ではなく群、複数の主人公(一般的には3人以上)が共通ではなく別々のストーリーを展開させていく物語のことだ。 そのような…
『少女と囚人のジレンマ』(ステッパーズ・ストップ、PC、2002年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 有名なゲーム理論をミニアドベンチャーテイストに仕立てた小品。 しかし小品とはいえ、その切れ味と毒はすさま…
『8月7日の雨宿り』(GARA-LAND、PC、2000年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 フリーノベルゲームはこういうのがありなのか、と当時感嘆させられた。 今プレイしてもその作風は貴重だと感じさせられる。 フリー…
『Collage』(Homegorosi PROJECT、PC、2003年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 これを初プレイした時の強烈な印象は忘れられない。 実は海外の著名ノベルゲームクリエイターも影響を受けたという。 ノベルゲー…
『金田一少年の事件簿 ~星見島 悲しみの復讐鬼~』(ハドソン、SS、1998年) 発売元:ハドソン初出:1998年 本格ミステリー漫画の大ヒット作『金田一少年の事件簿』。まさに金田一以前以後と区分できるほど、このジャンルにおける影響力は計り知れない金字…
『リアルサウンド ~風のリグレット~』(ワープ、SS、1997年)※画像はDC版(1999年) 発売元:ワープ初出:1997年 『Dの食卓』で鮮烈なデビューを飾ったワープと飯野賢治氏。一躍ビデオゲーム業界の代表的存在となった飯野氏は、その後の数年間が全盛期だっ…
『月代 -SAKAYAKI-』(綾の国、PC、2007年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 これほどの出オチがあるだろうかという、今もなお他の追随を許さないほどのインパクトを誇る作品。大いに笑わせてもらおう。 ノベルゲ…
『ROOMMATE 〜井上涼子〜』(データム・ポリスター、SS、1997年) 発売元:データム・ポリスター初出:1997年 現実時間と連動するビデオゲームは今日では珍しくない。オンラインゲームでキャラクターが朝昼夜と異なる挨拶をする、誕生日を設定していればその…
『ある夏の日、山荘にて……』(三谷はるか、PC、2006年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 今までプレイしたフリーのミステリーノベルゲームの中でも特に印象深い作品。興味を持たれた方は、ぜひ初回は攻略サイトは…
『君の瞳はサンダーボルト殺人事件 ~太陽はまぶしい星~』(MN2 Factory、PC、2002年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 フリーの影絵ノベルといえばこれ、と未だに語り継がれるほどのシリーズだ。 後述の実況動…
『サクラ大戦』(セガ、SS、1996年) 発売元:セガ初出:1996年 ビデオゲーム産業の拡大に伴い、1990年代後半からこの分野からのメディアミックスは急速に発展していった。中でも当時のメディアミックス作品の代表格は『サクラ大戦』シリーズだろう。ドラマC…
『探し屋トーコ』(COF*Works、PC、2008年) 本記事は2013年10月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 衝撃を受けたストーリーという意味では、今までプレイしたフリーアドベンチャーゲームの中でも未だに上位に位置している。 どんな内…
『NOëL NOT DiGITAL』(パイオニアLDC、PS、1996年) 発売元:パイオニアLDC初出:1996年 当時次世代機と呼ばれた32bitゲーム機は、アドベンチャーゲームの表現を格段に向上させた。3DCGにおいては『Dの食卓』がまず存在感を示したが、2Dアニメーションにお…
『瓶詰の地獄』(言ノ葉迷宮、PC、2005年)※原作:夢野久作 本記事は2013年10月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 著作権切れ名作のノベルゲーム化の中でも特にハイクオリティなのがこのシリーズ。 自分でも試したいという制作者がい…