アライコウのノベルゲーム研究所

ゲームライター・アライコウのノベルゲーム研究に関するブログです。

2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第51回『御神楽少女探偵団』

『御神楽少女探偵団』(ヒューマン、PS、1998年) 発売元:ヒューマン初出:1998年 『クロックタワー』でホラーアドベンチャーゲーム界に名を刻んだヒューマン。開発の中心となった河野一二三氏は、推理アドベンチャーゲームにおいてもユニークな良作を世に…

『グッバイトゥユー』レビュー:殺人者への袋小路

『グッバイトゥユー』(沢山ソフトウェア、PC、2004年) 本記事は2013年10月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 私が今でも完成を待っているフリーノベルゲームの筆頭。 とにかく本当に面白いので、未プレイの方はぜひ試していただきた…

『天雨月都』レビュー:未完の秀作

『天雨月都』(project天月、PC、2003年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 残念ながら完結しなかった中にも、優れた作品はある。 それを伝えることも、フリーゲーム文化において大事だと思う次第だ。 フリーゲー…

『TRUE REMEMBRANCE』レビュー:記憶を巡る優しいファンタジー

『TRUE REMEMBRANCE』(里見しば、PC、2003年)※画像は2006年の『TRUE REMEMBRANCE-remake-』 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 商業化も果たしたフリーノベルゲームの名作。 心温まるファンタジーを求める人に推奨…

『忘れものと落とし物』レビュー:少年の中の少女

『忘れものと落とし物』(LANGuex、PC、2005年) 本記事は2013年10月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 当時まだ珍しかった、プロのクリエイターによるフリーノベルゲームだが、ゲームならではの仕掛けが見どころだった。 『忘れもの…

ノベルゲームの構造と演出 進行構造6「選択肢なし」

選択肢が一切ないノベルゲームについて、以前にこのような記事を書いた。 選択肢なしノベルゲームの歴史概観――『たねつみの歌』序論として 本稿では選択肢なしノベルゲームを世に出す理由について、もう少し考えてみたい。 ①小説でいい? 選択肢なしノベルゲ…

『氷雨』レビュー:高難易度の本格ミステリー

『氷雨』(チームゴルボンズ 村田、PC、2001年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 フリーのミステリーノベルゲームの中では有名作。 かまいたちテイストの推理作品をプレイしたいなら第一候補だ。 かまいたちの夜…

『ハーバーランドでつかまえて』レビュー:あなたも神戸が好きになる

『ハーバーランドでつかまえて』(JAM project、PC、2000年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 フリーの恋愛ノベルゲームの古典的名作として知られる本作。 関西出身者であれば、さらに胸に迫る作品ではないかと思…

『遠来』レビュー:異星少女とのハートフルコンタクト

『遠来』(Team NagiKaze、PC、2002年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 2002年当時としては驚くほどの総合度の高さ。 特にAIガールMIKANのキュートさは今も色褪せない。 2000年代、背景素材のやりくりに苦労する…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第50回『やるドラ』シリーズ

『ダブルキャスト』(ソニー・コンピュータエンタテインメント、PS、1998年) 発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント初出:1998年 『NOëL NOT DiGITAL』で触れたように、1990年代後半には高品質アニメーションで楽しませるアドベンチャーゲームが…