アライコウのノベルゲーム研究所

ゲームライター・アライコウのノベルゲーム研究に関するブログです。

2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第66回『薄桜鬼』シリーズ

『薄桜鬼』(アイディアファクトリー、PS2、2008年) 発売元:アイディアファクトリー初出:2008年 新選組。幕末の京都において尊王攘夷派と死闘を繰り広げた人斬り集団。 最終的には新政府軍の前に壊滅し、時代の徒花となった彼らの信念と愚かしくも儚い生…

ノベルゲームの構造と演出 進行構造8「ストーリーとしてのループ」

ストーリーとしてのループとは、プログラム処理の結果を伴わずにループを表現することだ。前回触れたように、一般にループ系というとこちらを指すことが多いだろう。 『STEINS;GATE』(5pb.、2009年)※画像はSteam PC版(MAGES.、2016年) 『STEINS;GATE』は…

『cubic3』レビュー:『グノーシア』スタッフがかつて制作した実験的なノベルゲーム

『cubic3』(グロビュール、PC、2005年) 本記事は2013年11月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 テレビアニメ化も果たした、今や世界的ヒットの『グノーシア』を放ったプチデポット。その前身サークルによる作品だ。その斬新さは当時…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第65回『緋色の欠片』シリーズ

『緋色の欠片』(アイディアファクトリー、PS2、2006年)※画像は愛蔵版(PS2、2009年) 発売元:アイディアファクトリー初出:2006年 2000年代の乙女ゲームシーンの隆興を語る上で、アイディアファクトリーのブランド「オトメイト」は欠かせないだろう。現在…