アライコウのノベルゲーム研究所

ゲームライター・アライコウのノベルゲーム研究に関するブログです。

200選

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第53回『北へ。』シリーズ

『北へ。White Illumination』(ハドソン、DC、1999年) 発売元:ハドソン初出:1999年 優れたゲームには、人に行動を起こさせる力がある。 私はこの数年、何度も北海道旅行をしているのだが、そのきっかけは『北へ。』シリーズをプレイしたことだった。 タ…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第52回『久遠の絆』

『久遠の絆』(フォグ、PS、1998年) 発売元:フォグ初出:1998年 山田風太郎、荒俣宏、夢枕獏、菊地秀行らの活躍によって小説では人気ジャンルとして定着していた「伝奇」だが、これが本格的に採り入れられ勃興したのも90年代後半におけるノベルゲーム史の…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第51回『御神楽少女探偵団』

『御神楽少女探偵団』(ヒューマン、PS、1998年) 発売元:ヒューマン初出:1998年 『クロックタワー』でホラーアドベンチャーゲーム界に名を刻んだヒューマン。開発の中心となった河野一二三氏は、推理アドベンチャーゲームにおいてもユニークな良作を世に…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第50回『やるドラ』シリーズ

『ダブルキャスト』(ソニー・コンピュータエンタテインメント、PS、1998年) 発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント初出:1998年 『NOëL NOT DiGITAL』で触れたように、1990年代後半には高品質アニメーションで楽しませるアドベンチャーゲームが…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第49回『美少女花札紀行 みちのく秘湯恋物語』

『美少女花札紀行 みちのく秘湯恋物語』(フォグ、PS、1997年)※画像は改編版の『みちのく秘湯恋物語 kai』(PS、1999年) 発売元:フォグ初出:1997年 フォグは1990年代後半から2000年代にかけて、いくつもの良作を送り出したノベルゲームメーカーだった。…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第48回『クロス探偵物語』

『クロス探偵物語 〜もつれた7つのラビリンス〜*1』(デジタル・トウキョー / プランプラン、SS、1998年) 発売元:デジタル・トウキョー / プランプラン、ワークジャム初出:1998年 シャーロック・ホームズを引き合いに出すまでもなく、魅力ある探偵はミス…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第47回『街 〜運命の交差点〜』

『サウンドノベル 街 -machi-』*1(チュンソフト、SS、1998年) 発売元:チュンソフト初出:1998年 群像劇というジャンルがある。個ではなく群、複数の主人公(一般的には3人以上)が共通ではなく別々のストーリーを展開させていく物語のことだ。 そのような…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第46回『金田一少年の事件簿 ~星見島 悲しみの復讐鬼~』

『金田一少年の事件簿 ~星見島 悲しみの復讐鬼~』(ハドソン、SS、1998年) 発売元:ハドソン初出:1998年 本格ミステリー漫画の大ヒット作『金田一少年の事件簿』。まさに金田一以前以後と区分できるほど、このジャンルにおける影響力は計り知れない金字…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第45回『リアルサウンド ~風のリグレット~』

『リアルサウンド ~風のリグレット~』(ワープ、SS、1997年)※画像はDC版(1999年) 発売元:ワープ初出:1997年 『Dの食卓』で鮮烈なデビューを飾ったワープと飯野賢治氏。一躍ビデオゲーム業界の代表的存在となった飯野氏は、その後の数年間が全盛期だっ…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第44回『ROOMMATE 〜井上涼子〜』

『ROOMMATE 〜井上涼子〜』(データム・ポリスター、SS、1997年) 発売元:データム・ポリスター初出:1997年 現実時間と連動するビデオゲームは今日では珍しくない。オンラインゲームでキャラクターが朝昼夜と異なる挨拶をする、誕生日を設定していればその…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第43回『サクラ大戦』シリーズ

『サクラ大戦』(セガ、SS、1996年) 発売元:セガ初出:1996年 ビデオゲーム産業の拡大に伴い、1990年代後半からこの分野からのメディアミックスは急速に発展していった。中でも当時のメディアミックス作品の代表格は『サクラ大戦』シリーズだろう。ドラマC…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第42回『NOëL NOT DiGITAL』

『NOëL NOT DiGITAL』(パイオニアLDC、PS、1996年) 発売元:パイオニアLDC初出:1996年 当時次世代機と呼ばれた32bitゲーム機は、アドベンチャーゲームの表現を格段に向上させた。3DCGにおいては『Dの食卓』がまず存在感を示したが、2Dアニメーションにお…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第41回『Dの食卓』

『Dの食卓』(1995年)※画像はSS版(アクレイム) 発売元:三栄書房*1、アクレイム初出:1995年 1990年代中盤から後半にかけて、飯野賢治という男は異様な輝きを放っていた。 ゲーム好きではあるけれどゲームクリエイターそれ自体には特別関心もなかった少年…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第40回『名探偵コナン』シリーズ

『名探偵コナン 地下遊園地殺人事件』(バンダイ、GB、1996年) 発売元:バンダイ(バンダイナムコゲームス)、バンプレスト、マーベラスインタラクティブ初出:1996年 日本人にもっともミステリーを親しませたコンテンツは何か。その最有力候補のひとつが青…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第39回『クロックタワー』

『クロックタワー』(ヒューマン、SFC、1995年)※画像はNintendo Switch版『クロックタワー・リワインド』(サン電子、2024年) 発売元:ヒューマン初出:1995年 振り返ってみれば意外にも、ホラーアドベンチャーの枠組みにあるゲームは1990年代まで例が少な…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第38回『学校であった怖い話』

『学校であった怖い話』(バンプレスト、SFC、1995年) 発売元:バンプレスト初出:1995年 『弟切草』『かまいたちの夜』が築き上げたサウンドノベルという新しいジャンルに、他社が追随するのは当然の流れであった。その中でも出色のクオリティを誇ったのが…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第37回『ワンダープロジェクトJ』シリーズ

『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』(エニックス、SFC、1994年) 発売元:エニックス初出:1994年 アドベンチャーゲームは元来、コンピュータとのコミュニケーションという側面があった。こちらの入力するテキストに対し、コンピュータも何かしらの…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第36回『かまいたちの夜』

『かまいたちの夜』(チュンソフト、SFC、1994年) 発売元:チュンソフト初出:1994年 ノベル・アドベンチャーゲームのファンなら誰しも、オールタイムベストの作品を心の中に持っていることだろう。 私の場合、その候補のひとつがチュンソフトのサウンドノ…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第35回『弟切草』

『弟切草』(チュンソフト、SFC、1992年) 発売元:チュンソフト初出:1992年 インタラクティブ・フィクションと呼ばれていた初期の頃から、アドベンチャーゲームは電子小説(electric novel)などとも表現されることがあった*1。しかし小説風ゲーム――日本の…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第34回『三毛猫ホームズの騎士道』

『三毛猫ホームズの騎士道』(アスク講談社、GB、1991年) 発売元:アスク講談社初出:1991年 1989年に任天堂から発売され、世界的ヒットとなった携帯型ゲーム機のゲームボーイ。このハードの初期ラインナップはいつでもどこでも手軽にプレイできるアクショ…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第33回『ゆみみみっくす』

『ゆみみみっくす』(ゲームアーツ、MCD、1993年) 発売元:ゲームアーツ初出:1993年 これまで幾度か触れてきたように、CD-ROMはボイスと歌を実装可能にしたことで、アドベンチャーゲームにサウンド面で大きな進歩をもたらした。 やがて、テキストではなく…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第32回『魔法の少女シルキーリップ』

『魔法の少女シルキーリップ』(日本テレネット、MCD、1992年) 発売元:日本テレネット初出:1992年 1988年にファミコン、PCエンジンに次ぐ第三勢力として名乗りを上げたセガのメガドライブ。1983年のSG-1000、1985年のセガ・マークⅢと、一定の成果は出たも…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第31回『ポリスノーツ』

『ポリスノーツ』(コナミ、1994年)※画像はPS版(1996年) 発売元:コナミ初出:1994年 『スナッチャー』で鮮烈なアドベンチャーゲーム体験を残した小島秀夫監督は、次の舞台にスペースコロニーを選んだ。『ポリスノーツ』は1994年、まずはPC-9821用にリリ…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第30回『ノスタルジア1907』

『ノスタルジア1907』(タケル、1991年)※画像はメガCD版(1991年) 発売元:タケル / シュールド・ウェーブ初出:1991年 タケル社のブランドであるシュールド・ウェーブが制作した『ノスタルジア1907』は、1991年4月にまずX68000用で発売され、その後メガCD…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第29回『スナッチャー』

『スナッチャー』(コナミ、1988年)※画像はPCエンジン版(1992年) 発売元:コナミ初出:1988年 『メタルギア』シリーズや『DEATH STRANDING』で世界的に知られるゲームクリエイター・小島秀夫監督の初期の代表作。1988年にPC-8800シリーズ向けに発売され、…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第28回『アニマルランド殺人事件』

『アニマルランド殺人事件』(エニックス、MSX、1987年) 発売元:エニックス初出:1987年 1980年代、様々な機種のPCでアドベンチャーゲームをリリースしていたエニックスだが、この『アニマルランド殺人事件』はMSXでしかリリースされなかった。そう多くは…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第27回『ときめきメモリアル』シリーズ

『ときめきメモリアル』(コナミ、PCエンジン、1994年) 発売元:コナミ初出:1994年 現在、予約記事としての公開状態です。本公開はしばらくお待ちください。 © Konami Digital Entertainment Co., Ltd. ときめきメモリアル forever with you 公式ガイド コ…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第26回『銀河お嬢様伝説ユナ』

『銀河お嬢様伝説ユナ』(ハドソン、PCエンジン、1992年) 発売元:ハドソン初出:1992年 大容量を活用し評判を得ていったPCエンジンCD-ROM²のアドベンチャーゲーム群だが、ひとつ弱点があった。それはオリジナルと言える作品がほぼなかったことだ。 実写ア…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第25回『うる星やつら STAY WITH YOU』

『うる星やつら STAY WITH YOU』(ハドソン、PCエンジン、1990年) 発売元:ハドソン初出:1990年 近年再アニメ化もされた、漫画家・高橋留美子氏の代表作のひとつ『うる星やつら』。この作品のビデオゲームはPC-8801シリーズやファミコンなどでいくつか発売…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第24回『コブラ 黒竜王の伝説』

『コブラ 黒竜王の伝説』(ハドソン、PCエンジン、1989年) 発売元:ハドソン初出:1989年 『No・Ri・Ko』はPCエンジンCD-ROM²でどのようなアドベンチャーゲームを作れるのかをある程度示した。 しかし1988年12月に登場したCD-ROM²は、この月に『No・Ri・Ko…