アライコウのノベルゲーム研究所

ゲームライター・アライコウのノベルゲーム研究に関するブログです。

評論系同人誌『Ghost Letters03』に寄稿

 11月23日に開催される文学フリマ東京41にて、評論系同人サークルGhost Lettersの新刊『Ghost Letters03』が頒布される。

 この同人誌に私、アライコウが『ヘブンバーンズレッド』(以下、ヘブバン)特集に寄稿している。
 ヘブバンは2022年2月10日にサービスを開始したWFSによる運営型RPG。地球に襲来した謎の生命体「キャンサー」に抗う少女たちの迫真の戦いと苛烈な運命を描いたSF作品で、「Google Play Best Of 2022」において複数受賞を果たすなど幅広い人気を得ている。

 この作品にはノベルゲーム界に泣きゲーというジャンルを確立した、『Kanon』『AIR』『CLANNAD』等で有名なビジュアルアーツ/Keyが共同開発として携わっている。そしてKeyの中核スタッフとして長年活動しているクリエイター・麻枝准の15年ぶり完全新作ゲームと宣伝されていた。

ヘブンバーンズレッド』(WFS、2022年~)
※画像はiOS版

 そのこともあってノベルゲーム好きの私は、ヘブバンをサービス開始当初からプレイしている。仕事柄、運営型ゲームにはいろいろ手を出しているのだがどうしても時間が取れなくなり、途中でプレイしなくなってしまう作品も少なくない。
 そんな中でヘブバンは現在までほぼ毎日欠かさず起動しており、楽しんでいる。
 キャッチコピー「最上の、切なさを。」は、90年代末からの美少女ゲームユーザーたちも深く感銘を受けるKeyらしさにあふれており、またこのキャッチコピーがそのままゲームコンセプトになっている。

 私の寄稿文のタイトルは「犠牲を許容するストーリーデザイン、許容しないゲームデザイン」という。
 ヘブバンのプレイヤーなら、何について言っているのかピンと来るかもしれない。本作が提示するストーリー&ゲームデザインがいかに運営型ゲームとして特異であるか、またそもそもビジネス的にどれほど珍しいか……といったことを整理した、およそ8,000字の論考となっている。

 後日通販も予定されているとのことだが、興味があって直接足を運べる方は、ぜひ文学フリマ東京会場で手に取ってほしいと思う。ヘブバンファンはもちろん、ゲームクリエイターやゲームライター、批評家の方々にもお読みいただければ幸いだ。

© WFS