「悲惨な結末を避け、その先に進むために同じ時間を繰り返す」
これがループ系ノベル・アドベンチャーゲームの基本のひとつだ。幾度も試行錯誤する主人公を描写することでプレイヤーの感情移入を促すのだが、これは主に「ストーリーとしてのループ」の中で扱われてきた。たとえ悲劇的な結末を迎えてもシームレスに次のシーンに移行するか、『ひぐらしのなく頃に』『ChuSingura46+1 -忠臣蔵46+1-』のように1ルートのエンディングとして処理された後に、続きのチャプターが解放されるという具合だ。
しかし中には、システム的なバッドエンドを積み重ねることを前提にした作品もある。今回はひとつだけ、最良の例を紹介しよう。
※画像はSteam PC版(2017年)
『レイジングループ』はパーティーゲーム「人狼(汝は人狼なりや?)」を独自解釈の上でノベルゲームに落とし込んだ作品。殺人儀式が行われる村で、主人公は幾度となく過酷な死を迎えてしまう。
本作の肝は、選ぶべき選択肢が表示されているのにロックされていてフラグを立てないと選べないというギミック。やむなくロックされていない方の選択肢を選ぶしかないが、バッドエンド直行である。これにより状況を理解し、フラグを立て、死から蘇るという主人公の特性を表現しているのだ。「行き詰まったら死んでみろ」というヒントはシンプルにして豪快。
その後はスタート地点に戻されるが、フローチャートに死に至る道筋が記録されている。またタイトル画面に戻りアルバムを見てみると、今までに到達したバッドエンドが確認できる。
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