2024-01-01から1年間の記事一覧
9月19日に『Beyond Shadowgate』(Zojoi)がPC(Steam / GOG)にて発売される。 これは1989年にケムコから発売されたファミコン(NES)用アドベンチャーゲーム『シャドウゲイト(Shadowgate)』*1の正統続編だ。Kickstarterで開発支援を募ったところ、目標金…
『デゼニランド』(ハドソン、PC-8801、1984年) 発売元:ハドソン初出:1983年 ハドソンは任天堂初のサードパーティとして知られる企業で、ファミコン向けに多くの良作を提供した。そのファミコン以前はパソコン用ソフトウェアの制作で名を上げていたことも…
『機動戦士ガンダム1 ガンダム大地に立つ』(ラポート、PC-8801、1984年) 発売元:ラポート初出:1983年 戦後から数十年も経つと、日本のエンターテインメント産業は黄金期を迎えた。とりわけ若者向けの漫画アニメ文化は豊かな独自性を持ち、大きく花開いた…
『惑星メフィウス』(T&E SOFT、FM-7、1983年) 発売元:T&E SOFT初出:1983年 正式名称を『スターアーサー伝説Ⅰ 惑星メフィウス』という。1970年代からブームを巻き起こしていた映画『スター・ウォーズ』と著名な騎士道物語『アーサー王伝説』から着想を得…
『Dの食卓』『エネミー・ゼロ』などで知られる夭折の天才ゲームクリエイター、飯野賢治氏(1970年5月5日 - 2013年2月20日)がまた話題に上ることが多くなった。 没後10年の節目で様々な特集記事が公開されてきたし、グラフィックなしのゲームとして話題を集…
はじめに AUTOMATONの調査記事 売上はいつランキングに反映されるのか ポートピアのランキング初登場 注意すべきランキングの集計期間 まとめ はじめに 昔のPCゲームは発売日が正確にわからないものが少なくない。 何月かまではわかっても日にちまでは特定し…
『ポートピア連続殺人事件』(エニックス、PC-6001、1983年) 発売元:エニックス初出:1983年 『ドラゴンクエスト』シリーズのゲームデザイナーとして有名な堀井雄二氏の、出世作となったコマンド入力型サスペンスアドベンチャー*1。 フリーライターとして…
『スパイ大作戦』(ポニー、PC8001、1982年) 発売元:ポニー初出:1982年 徐々に発展していくコンピュータゲームの世界には、異業種からの参戦も決して珍しくなかった*1。 そのひとつとして名乗りを上げたのがポニー(現ポニーキャニオン)。音楽や映像関連…
『ミステリーハウス』(マイクロキャビン、MSX、1983年) 発売元:マイクロキャビン初出:1982年 この作品に触れるにあたっては、必ず最初に前置きが必要である。 1980年、アメリカの新興企業Sierra On-Line*1が発表した『Mystery House』は、アドベンチャー…
『表参道アドベンチャー』(アスキー、PC8001、1982年) 発売元:アスキー初出:1982年 日本のノベル・アドベンチャーゲームの歴史は、一冊の雑誌から始まった。『月刊アスキー』1982年4月号、その付録である年刊AhSKI!2号にて、国産アドベンチャーゲームの…
1975~1976年頃にウィリアム・クラウザーが開発した『Adventure(Colossal Cave Adventure)』からアドベンチャーゲームというジャンルが始まった*1ことは、この分野の歴史に関心のあるユーザーや研究者ならご存じのことだと思う。 そう、もうすぐアドベンチ…
実は画期的で好評だった? 『ミシシッピー殺人事件』再評価論:前編 実は画期的で好評だった? 『ミシシッピー殺人事件』再評価論:後編 『ミシシッピー殺人事件』(原題:Murder on the Mississippi)の再評価を試みる論考を行ってきたが、これだけでは不足…
前編では『ミシシッピー殺人事件』(原題:Murder on the Mississippi)の各機種の比較をし、オリジナル版が移植版より比較的優れており、システム的にも凝った作りであることを見てきた。 この後半では、『Murder~』が発売されるまでのアドベンチャーゲー…
『ミシシッピー殺人事件』。 40代以上のゲーマーであれば多くの人が聞いたことがあるだろう。もっと若くてもレトロゲームが趣味で知っているという人や、なんとなくのイメージだけある人もいるかもしれない。 1986年10月31日にジャレコから発売されたファミ…
© 活動漫画屋 本記事は2018年5月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 この作品について、当時大きな議論が巻き起こったのを覚えている方も多いだろう。 あれから時が経ち、「表現の自由」にまつわる議論がさらに頻繁に交わされるように…
© 楽想目 本記事は2017年8月に公開していたブログ記事の再掲となる。 私がたまたまリアルで知り合い、Twitter上で多少の交流をした、とある同人ノベルゲーム作家の遺作についての記事である。 私がいかに衝撃を受け、感動したか……当時のプレイ直後の熱量を感…