「GET LAMP」 ノベル・アドベンチャーゲームはこういった動詞+名詞のコマンド入力型*1から始まった。日本でも『表参道アドベンチャー』を皮切りに、いくつものコマンド入力型アドベンチャーが世に送り出されている。 『宝島』(新紀元社、PC-8801、1983年)…
『えりかとさとるの夢冒険』(ナムコ、FC、1988年) 発売元:ナムコ初出:1988年 『さんまの名探偵』以来となるナムコ発のアドベンチャーゲーム。開発はのちに『真・女神転生』や『ペルソナ』シリーズで有名になる、当時まだ新興企業だったアトラスが手がけ…
『ドラゴンボール 大魔王復活』(バンダイ、FC、1988年) 発売元:バンダイ初出:1988年 もはや説明不要、日本が世界に誇る少年漫画である『ドラゴンボール』。原作者・鳥山明氏のあまりに早すぎる死去は記憶に新しく、世界中のファンのみならず要人までが偉…
『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』(任天堂、FDS、1988年) 発売元:任天堂初出:1988年 『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』と『中山美穂のトキメキハイスクール』でアドベンチャーゲームにおいても存在感をアピールした任天堂が次に送り出したのは、少…
ノベルゲームの第一要素がテキスト――キャラクターの台詞や地の文の表示であることに異論を挟む人はいないだろう。 しかしそのテキストを作品の中心から外して成り立たせる作り方もある。すなわちグラフィックとボイスを主役にするのだ。90年代の前半から、数…
『中山美穂のトキメキハイスクール』(任天堂、FDS、1987年) 発売元:任天堂初出:1987年 恋愛アドベンチャーゲームの源流を辿るのは難しい。 かつてエニックス(現:スクウェア・エニックス)が発売した『TOKYOナンパストリート』(1985年)のような、軽薄…
『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』(任天堂、FDS、1987年)※画像はNintendo Switch Online版 発売元:任天堂初出:1987年 マリオ、ドンキーコング、ゼルダ、ポケモン、スマブラ――任天堂が送り出すゲームはアクションやRPGというイメージが今も昔も強いだろ…
イラストレーションとストーリーの複合的娯楽であるノベルゲームは、漫画とある意味では同じジャンルであり、親和性が高い。 自然と、漫画に近づけてみるという試みも生まれるようになった。まずはメッセージウィンドウの変形だ。 (左)『ロレッタの肖像』…
メッセージウィンドウの第一の役割は、テキストを読みやすくすることだ。 逆に言えば、テキストの可読性が十分保たれているならば必ずしもメッセージウィンドウを用いることはない。 『Life is Strange』(スクウェア・エニックス、2015年)※画像はPC版 『Li…
『Law of the West 西部の掟』。 このタイトルを知っている人は相当なゲームマニアだろう。 1987年3月6日にポニーキャニオンから発売されたファミコン用コマンド選択型アドベンチャーだ。そのオリジナルは1985年にAccoladeから発売されたApple II、Commodore…
『探偵 神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』(データイースト、FDS、1987年) 発売元:データイースト、ワークジャム、マーベラスインタラクティブ、アークシステムワークス初出:1987年 国産の代表的ハードボイルドアドベンチャーゲーム。ひとつがPC発の『J.…
『さんまの名探偵』(ナムコ、FC、1987年) 発売元:ナムコ初出:1987年 1987年はファミコンのアドベンチャーゲームが本格的に花開いた年だった。その先陣を切ったのが同年4月2日に発売された、ナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)の『さんま…
日本語は縦書きが可能であり、かつ日常生活に多用している、世界的に見ても珍しい言語だ。 テキスト主体のジャンルであるノベルゲームでもこれを有効活用した作品が見られる。最初の成功例は1987年にファミコンディスクシステムで発売された『ふぁみこんむか…
1980年~90年代初期頃のアドベンチャーゲームは、大きく容量を食うグラフィックを画面全体に常時表示することは難しかった。フル表示のグラフィックをシーン毎に頻繁に切り替えるという手法がメジャー化するのは『弟切草』(チュンソフト、SFC、1992年)以降…
メッセージをウィンドウ内に表示する形式のノベルゲームは、多くのプレイヤーにとって馴染み深いものだろう。 全画面表示ノベルゲームでもメッセージウィンドウは採用されるが、本項ではもっとも一般的な「数行のメッセージを画面下部のウィンドウに表示する…
『ジーザス』(エニックス、PC-8801、1987年) 発売元:エニックス初出:1987年 ノベル・アドベンチャーゲーム史のターニングポイントがあるとすれば『ジーザス』はそのひとつに数えられる――そういった論は少なくない。 『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』…
ノベルゲームという語を聞いてまずイメージされるのは、小説の白いページに文字がいっぱいに広がるように、画面全体に文字が表示されるタイプのゲームではないだろうか。 歴史を紐解いてみると、国産アドベンチャーゲームのはしりである『表参道アドベンチャ…
Aboutページに記載しているとおり当初はただのノベルゲームファンだった私も、気がつけば自らノベルゲームを制作するようになり、仕事にするようにもなり、今日に至っている。 私がクリエイターを志した頃から比較しても、ノベルゲームを作ろうと考える人は…
『殺人倶楽部(マーダークラブ)』(リバーヒルソフト、PC-9801、1986年) 発売元:リバーヒルソフト、アルティ初出:1986年 長くシリーズが続いた――それはあらゆるエンターテインメントにおいて、名作・良作と判定するのに有力な条件のひとつになるだろう。…
『WILL −THE DEATH TRAP Ⅱ−』(スクウェア、PC-9801、1985年) 発売元:スクウェア初出:1985年 国内最大手ビデオゲーム会社のひとつであるスクウェア・エニックス。旧スクウェアの創業は1983年、電気工事会社である電友社のソフト開発部門として始まった。 …
『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』(アスキー、PC-8801、1984年) 発売元:アスキー初出:1984年 『ポートピア連続殺人事件』で名を成した堀井雄二氏が手がけた、前作に続くサスペンスアドベンチャー。 東京の晴海埠頭に浮かんだ男の遺体を調べるうちに、…
『タイムシークレット』(ボンドソフト、PC-8801、1984年) 発売元:ボンドソフト初出:1984年 時は西暦2552年。地球連邦の植民星ファラス星に、異星人ダナーク人が侵入した。 ダナーク人は強大で、地球への侵攻も目に見えていた。そこへファラス星から、タ…
『ウイングマン』(エニックス、MSX、1985年) 発売元:エニックス初出:1984年 令和に『ウイングマン』が復活した。このニュースは驚きを持って往年のファンたちに迎えられた。 www.tv-tokyo.co.jp 『電影少女』『I"s』などを代表作に持ち、アニメ『TIGER &…
【前回の記事】続編発売間近! 『シャドウゲイト』シリーズのこれまでを振り返る ついに『Beyond Shadowgate』が発売された。9月27日までリリース記念セールが行われているので、購入するなら今のうちだ。 日本でもファンの多いシリーズである。もっと深く情…
9月19日に『Beyond Shadowgate』(Zojoi)がPC(Steam / GOG)にて発売される。 これは1989年にケムコから発売されたファミコン(NES)用アドベンチャーゲーム『シャドウゲイト(Shadowgate)』*1の正統続編だ。Kickstarterで開発支援を募ったところ、目標金…
『デゼニランド』(ハドソン、PC-8801、1984年) 発売元:ハドソン初出:1983年 ハドソンは任天堂初のサードパーティとして知られる企業で、ファミコン向けに多くの良作を提供した。そのファミコン以前はパソコン用ソフトウェアの制作で名を上げていたことも…
『機動戦士ガンダム1 ガンダム大地に立つ』(ラポート、PC-8801、1984年) 発売元:ラポート初出:1983年 戦後から数十年も経つと、日本のエンターテインメント産業は黄金期を迎えた。とりわけ若者向けの漫画アニメ文化は豊かな独自性を持ち、大きく花開いた…
『惑星メフィウス』(T&E SOFT、FM-7、1983年) 発売元:T&E SOFT初出:1983年 正式名称を『スターアーサー伝説Ⅰ 惑星メフィウス』という。1970年代からブームを巻き起こしていた映画『スター・ウォーズ』と著名な騎士道物語『アーサー王伝説』から着想を得…
『Dの食卓』『エネミー・ゼロ』などで知られる夭折の天才ゲームクリエイター、飯野賢治氏(1970年5月5日 - 2013年2月20日)がまた話題に上ることが多くなった。 没後10年の節目で様々な特集記事が公開されてきたし、グラフィックなしのゲームとして話題を集…
はじめに AUTOMATONの調査記事 売上はいつランキングに反映されるのか ポートピアのランキング初登場 注意すべきランキングの集計期間 まとめ はじめに 昔のPCゲームは発売日が正確にわからないものが少なくない。 何月かまではわかっても日にちまでは特定し…