2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧
『メタルスレイダーグローリー』(ハル研究所、FC、1991年) 発売元:ハル研究所初出:1991年 創立は1980年、ゲーム業界では老舗企業であるハル研究所。任天堂社長であった故・岩田聡氏が代表を務め、『星のカービィ』『スマブラ』シリーズを手がけた桜井政…
『たねつみの歌』(ANIPLEX.EXE、PC、2024年) 大きなネタバレはありませんが、プレイ後に読むことを推奨します。 『たねつみの歌』発売直前! STUDIO・HOMMAGEの『国』シリーズ全作品レビュー 選択肢なしノベルゲームの歴史概観――『たねつみの歌』序論とし…
選択肢を少なくしたノベルゲーム、これにもいろいろなパターンが考えられる。 恋愛ものであれば、攻略対象を選ぶだけの選択肢(おおむね3、4人)がひとつだけあり、あとはそのまま分岐することなく個別エンディングまで一直線という例がある。恋愛ものの一番…
豊富な選択肢によって千変万化していくストーリー。これがノベルゲームというジャンルの売りのひとつとされている。場合によっては物語の展開どころかキャラクター設定そのものから変えてしまうことも可能だ。 『学校であった怖い話』(バンプレスト、SFC、1…
「ノベルゲームだから、おもしろい」 ノベルゲームブランドANIPLEX.EXEが掲げるキャッチコピーである。その自負とともに送り出された作品たちはいずれも高品質で、このジャンルの愛好家たちの期待に応えてきたと言えるだろう。 そして2024年12月、最新作『た…
『浄火の紋章』(EERGED、PC、2003年) 本記事は2017年8月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 シナリオを手がけたのは、今や本邦を代表するクリエイターともなった虚淵玄氏。 キャリアの初期にはこんな作品も作っていたのかと驚かれる…
『あなたの命の価値リメイク』(未来色原石、PC、2019年) 本記事は2019年4月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 作者は個人サークル未来色原石の浦田一香氏。当時から現在まで、いじめや児童虐待など一貫して独自のテーマの作品を作り…
よくぞこの人を商業の舞台に連れて来てくれた―― その第一報を目にした時に、まず抱いた気持ちがそれだった。 tanetsumi.aniplex-exe.com 『ATRI -My Dear Moments-』『徒花異譚』『ヒラヒラヒヒル』を送り出してきたノベルゲームブランドANIPLEX.EXEが次なる…
非コマンドのフリーワードによる選択肢は『中山美穂のトキメキハイスクール』などのように1980年代から見られていたが、チュンソフトのサウンドノベルの登場によって一躍スタンダードとなった。現在も圧倒的にこのスタイルが主流になっている。 選択肢分岐と…
『東方見文録』(ナツメ、FC、1988年) 発売元:ナツメ初出:1988年 『メダロット』シリーズの開発などで知られるナツメ(現ナツメアタリ)が初期に送り出したコマンド選択型アドベンチャー。システム自体はオーソドックスだが、「サイケデリックゲーム・ニ…
コマンド入力型に取って代わる形で普及したコマンド選択型のアドベンチャーゲーム。画面に表示されているコマンドを適切な手順で選べば先に進めるというのが一般的な流れだ。 この形式もコマンド入力型ほどではないにせよ、全盛期の1980~90年代と比べればだ…
「GET LAMP」 ノベル・アドベンチャーゲームはこういった動詞+名詞のコマンド入力型*1から始まった。日本でも『表参道アドベンチャー』を皮切りに、いくつものコマンド入力型アドベンチャーが世に送り出されている。 『宝島』(新紀元社、PC-8801、1983年)…
『えりかとさとるの夢冒険』(ナムコ、FC、1988年) 発売元:ナムコ初出:1988年 『さんまの名探偵』以来となるナムコ発のアドベンチャーゲーム。開発はのちに『真・女神転生』や『ペルソナ』シリーズで有名になる、当時まだ新興企業だったアトラスが手がけ…