アライコウのノベルゲーム研究所

ゲームライター・アライコウのノベルゲーム研究に関するブログです。

2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第46回『金田一少年の事件簿 ~星見島 悲しみの復讐鬼~』

『金田一少年の事件簿 ~星見島 悲しみの復讐鬼~』(ハドソン、SS、1998年) 発売元:ハドソン初出:1998年 本格ミステリー漫画の大ヒット作『金田一少年の事件簿』。まさに金田一以前以後と区分できるほど、このジャンルにおける影響力は計り知れない金字…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第45回『リアルサウンド ~風のリグレット~』

『リアルサウンド ~風のリグレット~』(ワープ、SS、1997年)※画像はDC版(1999年) 発売元:ワープ初出:1997年 『Dの食卓』で鮮烈なデビューを飾ったワープと飯野賢治氏。一躍ビデオゲーム業界の代表的存在となった飯野氏は、その後の数年間が全盛期だっ…

『月代 -SAKAYAKI-』レビュー:抱腹絶倒のちょんまげコメディ

『月代 -SAKAYAKI-』(綾の国、PC、2007年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 これほどの出オチがあるだろうかという、今もなお他の追随を許さないほどのインパクトを誇る作品。大いに笑わせてもらおう。 ノベルゲ…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第44回『ROOMMATE 〜井上涼子〜』

『ROOMMATE 〜井上涼子〜』(データム・ポリスター、SS、1997年) 発売元:データム・ポリスター初出:1997年 現実時間と連動するビデオゲームは今日では珍しくない。オンラインゲームでキャラクターが朝昼夜と異なる挨拶をする、誕生日を設定していればその…

『ある夏の日、山荘にて……』レビュー:定番&本格的な閉鎖空間ミステリー

『ある夏の日、山荘にて……』(三谷はるか、PC、2006年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 今までプレイしたフリーのミステリーノベルゲームの中でも特に印象深い作品。興味を持たれた方は、ぜひ初回は攻略サイトは…

『サンダーボルト』シリーズレビュー:不条理影絵ノベルの傑作

『君の瞳はサンダーボルト殺人事件 ~太陽はまぶしい星~』(MN2 Factory、PC、2002年) 本記事は2013年9月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 フリーの影絵ノベルといえばこれ、と未だに語り継がれるほどのシリーズだ。 後述の実況動…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第43回『サクラ大戦』シリーズ

『サクラ大戦』(セガ、SS、1996年) 発売元:セガ初出:1996年 ビデオゲーム産業の拡大に伴い、1990年代後半からこの分野からのメディアミックスは急速に発展していった。中でも当時のメディアミックス作品の代表格は『サクラ大戦』シリーズだろう。ドラマC…

『探し屋トーコ』レビュー:探偵の現実と限界

『探し屋トーコ』(COF*Works、PC、2008年) 本記事は2013年10月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 衝撃を受けたストーリーという意味では、今までプレイしたフリーアドベンチャーゲームの中でも未だに上位に位置している。 どんな内…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第42回『NOëL NOT DiGITAL』

『NOëL NOT DiGITAL』(パイオニアLDC、PS、1996年) 発売元:パイオニアLDC初出:1996年 当時次世代機と呼ばれた32bitゲーム機は、アドベンチャーゲームの表現を格段に向上させた。3DCGにおいては『Dの食卓』がまず存在感を示したが、2Dアニメーションにお…

『ゲームライズド・ノベル』シリーズレビュー:よみがえる古典

『瓶詰の地獄』(言ノ葉迷宮、PC、2005年)※原作:夢野久作 本記事は2013年10月に公開していたブログ記事の、微調整の上での再掲となる。 著作権切れ名作のノベルゲーム化の中でも特にハイクオリティなのがこのシリーズ。 自分でも試したいという制作者がい…

国産ノベル・アドベンチャーゲーム200選 第41回『Dの食卓』

『Dの食卓』(1995年)※画像はSS版(アクレイム) 発売元:三栄書房*1、アクレイム初出:1995年 1990年代中盤から後半にかけて、飯野賢治という男は異様な輝きを放っていた。 ゲーム好きではあるけれどゲームクリエイターそれ自体には特別関心もなかった少年…